社員やアルバイトを雇ってみたけれども、思うように動いてくれない。
何回も同じ指摘をしても、また同じ失敗を繰り返す。
クレームやミスの数が一向に減らない。
毎日、同じような指摘ばかりで、何だか言うのもバカバカしくなってきた、、、
と思うことがあるのなら、この先を読んでみて下さい。
間違いを指摘しても人はやる気にならない
中小企業の社長の話を聞くと、「うちの社員は言ったことの半分も出来ない!」「最近の若者にはやる気を感じなくて、、、」といったことをよく耳にします。
確かにその通りです。
社長と比べると社員やアルバイトは、半分も出来ないのです。
しかし、それでもヨシとする。
「4割出来ればヨシとする」という考えに変えてみませんか?
プロ野球選手でも3割打てれば上出来で7割は失敗です。
社長が社員やアルバイトの間違いを指摘することにうんざりしているように、社員やアルバイトも指摘される度に同じくやる気を無くしてしまっています。
いくら間違いを指摘しても、人をやる気にはさせられません。
そもそもあなたがビジネスをする上で、社員やアルバイトに過度な期待をしてはいけないということです。
なぜならば、あなたほど今のビジネスで情熱や責任感を持っている人は他にいないからです。
例えば、あなたが寝ても覚めても、お店の売上や集客のことを考えていても、多くの社員やアルバイトは、「あと何時間で終わりだな」とか「週末は何して遊ぼうか」ということで頭がいっぱいです。
経営者であるあなたは、他人の頭の中まで立ち入ることはできません。
であるならば、社員やアルバイトに大きな期待をすることは、今すぐに止めましょう。
人は望ましい行動の強化を望んでいる
経営者であるあなたの仕事は、人を活用することにより、効率よく業績を上げることです。
であるならば、社員やアルバイトの強みを活かし、さらにその強みを伸ばしてみてはどうでしょう?
例えば、居酒屋さんで人とのコミュニケーションが得意だけれども、レジなどの会計事務仕事が苦手なアルバイトさんがいるとします。
とにかく彼がいると、お客さんも上機嫌になり、追加注文がたくさん入ってくるわけです。
であるならば、彼はお客さんとのコミュニケーションや注文を取ることに集中させるべきなのです。
レジなどの会計業務をさせることにより、間違ってしまったことを指摘するのではなく、彼が積極的にとった追加注文のスコアを計測し、それを賞賛すべきなのです。
そして事務作業は、事務作業が得意なアルバイトに任せればいいのです。
もちろん、ここでも事務作業については、正確に処理できた数を計測します。
例えば、100回の会計作業のうち、5回(5%)の間違いがあったとしても、95回(95%)が正確であったということを計測するのです。
「5%のミスをどうやって防ぐか?」よりも「100%まで、あと5%どうやって工夫するか?」と考える方が前向きに取り組めますね。
プラスのスコアボードを付ける
計測の仕方や捉え方が変わるだけで、従業員の気持ちが前向きになり成果につながるのであるならば、プラスのスコアを計測し、望ましい行動の強化を図った方が得策です。
小さな会社やお店であれば、社長と社員やアルバイトは毎日のように顔を合わせることでしょう。
お互いに気持ちよく働くためにも、得意なことや上手くいっていることに焦点をあてた仕組み作りが大切です。
ぜひ、あなたのビジネスにプラスのスコアボードを取り入れてみてください。