
もしあなたが、「これから一軒一軒のお宅を訪問して、初対面の人に商品を販売しなければならない。」という状況になったとしたらどうしますか?
いきなり、「すみません、これ買ってもらえませんか?」と言うでしょうか?
販売している商品が、見ただけですぐに価値の分かるものであれば、そういった売り方でもよいでしょう。
しかし多くの人は、そのような売り込みはしないはずです。
例えば、まず始めに自己紹介をして、それから商品の説明をして、なぜあなたにこの商品を勧めるのかといった話の流れがあるでしょう。
あなたが何者であるかを理解してもらえるように、順序立てて伝えていくのではないでしょうか?
このような流れや説明があることで、いきなり売り込むよりは、売れる確率が高まるはずです。
すなわち直接対面での商品販売であれば、売る前の段階での関係づくりが必要だということは、お分かりだと思います。
ところが、これがインターネット上で商品を販売することになった途端に、大切なお客さんとの関係づくりを忘れてしまう方がとても多いのです。
『顧客教育』という考え方
これは、お客さんにあなた自身やあなたの会社の考え方を伝えて、しっかりと理解してもらうこと、信頼してもらうことを意味しています。
この『顧客教育』をしっかり行っていれば、あなたが商品やサービスを提供した時に、お客さんがすんなりと買ってくれるようになります。
インターネットで商品を販売するときには、特に『顧客教育』が重要な要素となります。
顔の見えない相手を対象としているわけですから、丁寧に『顧客教育』をする必要があります。
インターネットで成功している会社は、この『顧客教育』を徹底して行っています。
例えば、Amazonという会社をご存知だと思います。
・インターネット通販の会社
・書籍を始め、様々な商品を販売している
・ワンクリックで、簡単に買い物ができる
・多くの商品が、送料無料で届く
・注文からお届けまでが、とても早い
このようなイメージが浮かびあがります。
インターネット上に数ある、よく知らない通販会社から買うのには抵抗があっても、「Amazonからなら安心して買える」と、こんなイメージを持っている人がたくさんいます。
なぜでしょうか?
これは、Amazonの『顧客教育』が徹底して行われているからです。
Amazonのホームページを使ってみればわかりますが、いたるところで『顧客教育』のための情報が掲載されています。
お客さんがどんな会社かよく分かっているからこそ、そこから安心して商品を購入することができるのです。
お客さんとの関係を作るツール
あなた自身のことやあなたの会社のことを見込み客に伝えるためのツールが、ブログやメルマガ、そしてFacebookとYou Tubeです。
これらのツールを使う一番の目的は、「お客さんとの関係づくり」です。
・あなたがどのような人物なのか
・どのような思いでビジネスをしているのか
・あなたの会社はどのような商品を取り扱っているのか
・その商品を買うと、どのようなメリットがあるのか
・なぜ、あなたの会社から買うべきなのか
このようなことを丁寧に、そして繰り返し伝えていくようにしましょう。
大切なことなので再度お伝えしますが、お客さんとの関係づくりができる前に、商品やサービスを売ろうとすると失敗してしまいます。
インターネットで商品を販売する時には、特にお客さんとの関係づくりが大切です。
執筆者プロフィール
坂田 兼一
会計事務所勤務時から100社以上の財務分析、事業計画作成セミナーや資金繰りアドバイスなどを実施。しかしながら中小企業経営者が現実に直面している課題の多くは、資金繰りのこと以前に「販売不振」であることが原因であり、現在は集客や売上アップのサポートを主軸に置いている。八王子や多摩地区を中心に、小さな会社の経営者、個人事業主や店舗経営者を対象に、3ヶ月・3ステップで集客や売上の課題を改善させることを得意としている。
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