「うちの会社のウリって、、、」「他店との違いって、、、」「商品やサービスの特徴は、、、」
多くの経営者が差別化を考えるときに、このように考えています。
商品やサービスという視点において、競合との違いを見いだそうとしていますが、これって意外と難しいです。
また、目に見える商品やサービスの特徴などは、すぐに真似されてしまうリスクも高く、いずれ差別化としての機能を果たさなくなってしまいます。
差別化については、経営について少しでも学んだことがあるのであれば、必ず出てくる基本中の基本と言っていいでしょう。
差別化を実現するための方法論や考え方もたくさんあります。
しかしながら、差別化が大切なことだと分っていても、実際にできている人はほとんどいません。
そこで今回は、あなたの会社の差別化を実現させるシンプルな2つの方法をお伝えします。
差別化の方法 その1:社長自身が前面に出ること
まず一つ目は、社長であるあなた自身が前面に出ることが差別化になります。
なぜならば、社長は一つの会社にひとり、同じ人はいませんから、取替えがきかない存在だからです。
社長が前面に出て自身の考えや方針を語り、社長の個性を表現していくことで、社長のキャラクターそのものが、会社のイメージに重なっていきます。
(例えば、某ホテルの女性社長や、今は前面から退いていますが、某テレビショッピングの高い声が特徴の社長を想像してもらえれば分かると思います。)
たったこれだけのシンプルな方法ですが、社長の顔が今よりももっと見える状態にすれば、簡単に差別化ができるというわけです。
差別化の方法 その2:お客さんとの接触頻度を増やすこと
差別化をするときの基本的な方法として、
・伝えるメッセージ(価値や魅力)を競合とは違うものにする
・商品やサービスそのものを競合とは違うものにする
という2つのものがあります。
しかしながら冒頭でもお伝えしたように、小さな会社がこの視点で差別化を考えるには、ちょっと難しいところがあります。
そこで、もう一つの差別化の方法として「お客さんとの関係性を強固なものにする」という方法があります。
すなわち、お客さんとの信頼関係を強さが、競合にとって参入しにくくなるということです。
参入しにくいということは、差別化としてかなり有効な方法です。
それでは、お客さんとの信頼関係をどのように築き、強くしていけば良いのか?
こちらもシンプルな方法ですが、「お客さんとの接触頻度を増やすこと」です。
人には、接触回数が多い人であればあるほど、親近感や信頼感を抱いてくれやすくなるという特性があります。
あなたの日常生活の中で、付き合いのある人やよく行くお店などを想像してもらえると分かりやすいのではないでしょうか?
それでは接触頻度を上げるためには、具体的にどのような方法があるかというと、
・直接会う
・電話する
・メールで情報発信をする
・ニュースレターを送る
・イベントを開催する
といったものが挙げられます。
この他にも、あなたのビジネスにおいて考えられるものは、たくさんあるはずです。
まずは、お客さんや見込み客と会ったり、メールで情報発信したり、お礼のハガキを送ったりするなど接触ポイントをどれだけ増やしていけるかを考えていくことが重要です。
単純なことですが、接触頻度を増やすだけで一気にお客さんとの関係性を築き、さらには信頼関係を深めることができます。
これが、差別化につながるということです。
まとめ
小さな会社の差別化を実現させる2つのシンプルな方法として、
その1:社長自身が全面に出ること
その2:お客さんとの接触頻度を増やすこと
をお伝えしました。
この2つを実践すれば、あなたのビジネスは一気に差別化できるようになります。
さらには、あなた自身(社長=会社)のコアなファンを作るきっかけにもなります。
どうしたら、「社長をもっと前面に出すことができるのか?」
どうしたら、「お客さんにもっと情報を発信できるのか?」
どうしたら、「お客さんとの接触頻度をもっと増やせるのか?」
このように考え、1つひとつ実践してみて下さい。