あなたが地域密着型のエリアビジネスをしているならば、お店のお客さんが、どのエリアから来ているかを把握していますか?
実は店舗経営者の多くは、来店者がどのエリアから来ているのかを、ほとんど意識していません。
知っていましたか?
来店するお客さんの実像というのは、店舗から半径2km、または移動時間10分圏内の場所に住んでいる方が実に81%以上だということを。
チラシ集客とインターネット集客
すなわちエリアビジネスにおいては、限られた範囲内のお客さんにアプローチして集客することが、有効だということです。
それに対しインターネットでの集客は、人口の多い大都市圏や幅広く全国を対象にネット販売をやるなら構いませんが、地方都市のように限られた範囲の中でお客さんを集めるのには、そもそも母数が少なくて費用対効果が望めないのです。
さらには、インターネット上の広告費は徐々に高騰しており、競争の激しい業種などは資金がモノを言う時代になってきています。
そうであるならば、半径2km圏内や移動時間10分圏内の場所は、チラシで集客することがコストパフォーマンスに優れたやり方だと言えます。
また、お店から近ければ、お客さんのリピート率も高まります。
半径2km以上の方や移動時間10分以上の方の場合、距離が遠いので、一度来店したら満足してしまい、その後、いくら頑張ってアプローチしても再来店しない傾向が高くなります。
「半径2km圏内や移動時間10分圏内」という基準は、ぜひ覚えておきましょう!
チラシ集客の費用対効果
チラシ集客は非常に有効でおススメの方法なのですが、当然費用が掛かるわけです。
あなたは、「チラシの印刷費用って、ものすごく高いんじゃない?」と思っていませんか?
今、チラシの印刷費用が各段に安くなっています。
A4サイズ1万枚を1万円程度で印刷できるところもあります。
新聞の折り込み代金は、地域によって様々ですが、3円程度です。
例えば1万部のチラシを、新聞折り込みするのに印刷費用から折り込み費用まで含めて、5万円以内です。
費用対効果を考えてみましょう。
美容室で考えるなら、カットとカラーで客単価12000円だとすれば、4~5人来ればチラシの費用が回収できます。
居酒屋さんなどの飲食店で考えるなら、客単価4000円で6~7 組(13人程度)来れば回収できます。
10000万枚のうち、0.1%の反応があれば、10人です。
どう感じますか?
多くの店舗経営者が、チラシは印刷費用が高く費用対効果が低いという勝手な思い込みにより、売上を伸ばすチャンスを逃しています。
しかも、1度来てくれたお客さんは、一定の割合で再来店してくれる可能性があります。
再来店してくれた分は、チラシにかかった費用の回収ではなく、売上と利益の上乗せです。
2回3回と再来店してもらうことまで考えれば、チラシの費用は安いと感じませんか?
チラシを作成するときの3つのポイント
それでは、チラシ集客をやれば、どんなチラシでも成果が出るというわけではありません。
来てほしいお客さん(ターゲット)が明確でないチラシは、「誰でもいいから来てほしい」と言っているようなもので、結局、誰の目にも止まらないチラシになってしまいます。
例えばあなたも、郵便受けに入っているチラシや新聞の折り込みチラシを見たことがあると思います。
その時にどのような行動をとっていますか?
パラパラとチラシをめくり、「これは自分に関係がありそうだな」と目についたものだけを手に取って読んでいませんか?
そして、それ以外のチラシは、読まれることも無くゴミ箱行きです。
ですから、チラシには
1.対象客を明確にして
2.価値や魅力を分かりやすく伝え
3.行動を促す
ということを書く必要があります。
チラシに限らず、店内POPや店前看板も同じです。
あなたの伝えたい相手を特定し、しっかりと価値や魅力を伝えきることです。
そして、「今すぐお電話ください!」「○日までにご来店ください!」と行動を促すことです。
あなたの販促物には、これら3つのポイントが含まれていますか?